頴娃産の知覧茶について

鹿児島県のお茶の生産量は、全国第2位で主に煎茶を生産しています。
その中でも頴娃(えい)町は、全国市町村レベルで日本一のお茶の生産量を誇るお茶の産地です。年々栽培面積を増やし生葉生産量では、頴娃(えい)町だけで全国の約7%のシェアを誇る基幹作物となっています。

※どこまでも続く茶畑と防霜ファンの立ち並ぶ姿

広大な茶畑と開聞岳(薩摩富士)を望むができる頴娃(えい)町の山沿いは、霧の発生しやすい土地柄が多く、この霧が、お茶にとっては「天然の紫外線よけヴェール」の役割を果たします。

太陽光を適度に遮ることで、お茶のうまみ成分であるアミノ酸類の生成を促進し、適度な渋みと口に残る甘みのバランスが取れた、良いお茶ができるのです。

 

これまでの頴娃(えい)町の方針として、特にブランドで売っていこうとしなかったので『頴娃(えい)茶』という名前は売れていませんが、ただただ色んな人に美味しいお茶を飲んでもらいたい、そのために、美味しいお茶を作りたいという信念を持った人が数多く存在しており、土壌診断や茶畑の改善、美味しい製茶のための技術強化に力を注いでいる茶農家ばかりでした。加えて昔から専業茶農家が多くいたことから、それぞれが切磋琢磨しあい、古くから頑固に丁寧にお茶を作り続けてきたため、高品質の銘茶がいくつもあります。
よって、ツウな方には良く名前が知れているのが『頴娃(えい)茶』でした。

 

2007年12月1日、鹿児島県でも隣り合ったお茶産地であった揖宿郡頴娃町、川辺郡川辺町、川辺郡知覧町が合併し南九州市となった事をきっかけに、2017年4月から南九州市の3つの茶銘柄「知覧茶」「頴娃(えい)茶」「かわなべ茶」の呼称が「知覧茶」ブランドとして統一され、南九州市として、平成29年3,426ha(東京ドーム732個分)そして約59,656tの生葉生産量を誇る一大産地となりました。これによって、良きライバルが増え、更に良いお茶づくりのために、切磋琢磨できる環境となりました。

南九州市の茶業について
(2018年:鹿児島県公式「統計南九州」の統計南九州【平成29年版】より引用)

お茶の案内
(2018年:鹿児島県公式「かごしまお茶マップ」より引用)

 

このような背景があるため、知覧茶を購入されたときは、是非、産地を確認してみてください。
「知覧」「川辺」「頴娃(えい)」との記載を確認することができます。
それぞれが、独自のこだわりをもって信念をもって栽培・製茶しているため、ささやかな味の違いが楽しめます。